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おっさん「あなた、東京から離れる気はないですか」

637:本当にあった怖い名無し:2012/11/26(月) 08:46:43.40 ID:NK06wsJO0
俺は会社員で、いつも終電ギリギリの電車に乗って帰宅しているんだ。
三日前の夜は仕事の疲れがたまっていたので、屋台で一杯ひっかけて
帰ろうと決めたんだ。

久々に飲んだせいか酔いが回っていたんだろうな、駅についたところまでは
おぼえていたんだけど、そこから先は記憶がなかった。
目を覚ますとホームのすみで寝そべっていた。

軽い吐き気をこらえつつ、朝になるまで漫喫にでもいこうかと考えていると
すぐそばに知らないおっさんが立っていた。
上から下まで黒で統一された出で立ちで、ハットの下で光る目がじっとこちらを
覗いていた。

俺が体を起こすと、おっさんはゆっくりこちらに近づいてきてアクエリアスを手渡してきた。
どこの誰なのかわからないおっさんの飲み物なんて、あやしくて飲めない。
普段の俺ならそう考えたが、酔いつぶれて寝ていたからひどくのどが渇いていた。

だからためらうことなくアクエリアスをもらい、口をつけた。一気に飲み干した。
それからすぐに礼を言おうとしたら、おっさんのほうが少しだけ早く口を開いた。
「あなた、東京から離れる気はないですか」

おっさんはこう切り出し、続けざまに
「実はね、信じてもらえないかもしれないけれど、もうすぐ東京で大きな地震と、火山の噴火が
 起こるんですよ。12月10日までに必ずくる。そのあとに色々あるんだけれど
 あなたはこのまま東京にいると死んじゃうんですよ。」

俺は鼻で笑った。俺もかなりオカルト話が好きで、たまに2ちゃんのオカ板まわったりしてるから
こういう話には常人より抵抗感がない。だけどそれはネット上での話で、リアルで真剣に
話をされると笑いがこみあげてくる。オカ板のネタをガチでリアルに持ち込めば白い目で見られる。
オカルト話はちゃんと線引きして楽しまなきゃいけない。このおっさんはそれがわかっていない。

俺はあえて黙って話をきいた。飲み物の恩もあるし、このおっさんのトンデモ話のオチが気になったからだ。




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642:本当にあった怖い名無し:2012/11/26(月) 09:15:14.12 ID:NK06wsJO0
「最近いろんな理由でいろんな所から私みたいな人間がやってきてるんですよ。
 私みたいな、というのは、これからの日本や地球がどうなるのか知っている人間のことです。
 彼らはそれぞれ別々の目的をもっています。私の目的は年末ごろに起こる大異変までに
 できるだけ多くの同胞を救うことです」

「年末に起こる大異変で、人は2つに分けられます。具体的に何が起こるのかは申し上げられませんが
 すべての人間がふるいにかけられ、優れた人間と劣った人間のどちらかになります。
 私は優れた人間の数を増やすのが役目です。しかし、大異変前に起こる多くの災害のせいで、
 もともと数が少ない優れた人間がさらに少なくなってしまうんです。
 ですからこうして助言してまわっているんです」

似たような話をオカ板で何度かみかけたことがある。アセンションとかいうやつなんじゃないか。
このおっさんは、ここ最近オカ板に出没する未来から帰ってきた奴とか、別次元からやってきた奴とか
そういう類なのか。そして、こんな話を俺にするということは、おっさんのいう同胞、優れた人間というのは・・
俺のことなのか?

「もしあなたが東京から離れてくれるというのなら、お手伝いをさせてもらうつもりです。
 避難先での住居や職、金銭的な問題は気にしないでいいですよ」

新手の詐欺かもしれなかった。だがら細心の注意をはらって話に乗ろうと思った。少しでもこちらを
騙すような素振りがみえたら、すぐに拒否してやろうと決心した。
「これを受け取ってください」
おっさんはそういうと、懐から分厚い封筒を取り出し、俺に渡した。
中身はみなくても予想できた。予想通り、200万以上の大金が入っていた。

「早めに使ってください。もうすぐ価値がなくなり紙切れ同然になりますからね。それにそんなものなら
 いくらでも用意できるんです。別の所からきた人間ならね」

手渡された200万円を見てもまだ実感がわかなかった。一ヶ月前の俺なら、かろうじておっさんの誘いを断り、
漫喫に直行していただろう。だけど今の俺は危機に瀕していた。




644:本当にあった怖い名無し:2012/11/26(月) 09:32:20.83 ID:NK06wsJO0
俺は今年の初め頃、2年付き合った女ナミエと結婚した。
結婚前に、ナミエのお腹の中には俺との子がいて子供が生まれる時期に合わせて式をあげた。
これから家族三人で幸せな日々を送るつもりだった。

だけど子供が生まれてから、ナミエは豹変した。昼も夜もなく子供の世話を続ける毎日。
育児疲れで肉体的に限界に達しているナミエへ、同居している俺のオフクロが精神的な
ストレスをかける。いつしかナミエは、俺を怒りのはけ口にした。

帰りが遅いとか、給料が安いだとか、休みの日は子供の面倒を見ろだとか
何かにつけて文句を言ってきた。俺もなれない仕事の連続と、職場の人間関係でまいっていた。
だから俺とナミエは、毎日互いを罵った。気づくと我が家は安息の地ではなくなっていた。

タイミングがいいことに、スマホの着信が鳴った。ナミエからの電話だった。
おっさんから少し離れて通話にでた。案の定ナミエは怒り心頭といった口調で罵声をあびせてきた。
「あんたなんで帰ってこないの?浮気してんじゃないでしょうね!?今どこにいるのよ!?




646:本当にあった怖い名無し:2012/11/26(月) 09:46:38.15 ID:NK06wsJO0
スマホから少し顔を遠ざけて、空を仰いだ。深呼吸して言い放った。
「もうお前にはうんざりだ。別れよう。帰ったらすぐ離婚だ。前から言いたかったんだけどな
 お前の手料理ゲロみたいな味がすんだよ。マジで臭いんだわ。」

言いたいことを言いたいだけいってやった。ナミエは何やら怒鳴っていたが、無視して
通話を切った。すぐに着信があったが、スマホの電源も落とした。
すごく爽やかな気分だった。もうストレスまみれの毎日におさらばだ。俺は優れた人間だった。

これから地球が滅びようとも、どうやら俺は生き残れるらしい。会社もやめていいだろう。
もう金銭面でも困ることはないのだから。深夜だからあたりは闇だったが、俺の心は光り輝いていた。
振り返りおっさんに近づく。

「あなたの話を信じますよ。もう僕は東京に未練はありません。さっさと安全な場所にいきましょう。
 これから激動の毎日が待っているのでしょう?色々準備しなきゃいけませんね。
 わからないことだらけですが、これからの地球のために僕も努力しますよ。よろしくおねがいします」

勢い良くおっさんに頭をさげ、再びおっさんの顔をみると、先程までとは違う、曇った顔をしていた。
「今、奥さんに電話されていましたよね?」
「ええ、そうですよ。きっぱりいってやりましたよ。別れるってね」
俺がそういうと、おっさんは深い溜息をついた。

「そうですか。残念です。先ほどまでの話しはなかったことにしてください。失礼します」
「ちょ、ちょっとまってくださいよ!どうしてですか?話が違うじゃないですか。僕を救ってくれるんでしょう?
 僕は優れた人間なんでしょう?生き残らなきゃいけない人間なんでしょう?」

「私は一度も、あなたが優れた人間とは言っていませんよ。優れた人間とは、あなたの娘さんのことなんです。
 娘さんはまだ幼い。娘さんだけを別の場所に移住させることはできないでしょう。




649:本当にあった怖い名無し:2012/11/26(月) 09:49:40.20 ID:NK06wsJO0
「だからあなたに話をもちかけたんです」
「ということは・・・だったら・・・僕はどうなるんですか?」

「あなたは東京では死なないかもしれない。ですがその後に劣った人間として・・・残念です」
おっさんは闇に消えていった。                END




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